KYOWA VOICE
もともと乗り物好き、メカ好きで、限られたスペースに計器や装置が整然と並ぶコックピットの空間に憧れがありました。建設機械のコックピットといえばキャビンですから、その設計に携わりたいと入社を希望しました。
生産の流れを理解するために製造部門で研修を行ったのですが、現場で加工機械にふれ、手を動かす経験をしたことで、図面を基に実際にどのようにモノが作られていくのかイメージできるようになり、設計時に注意すべきポイントもつかめました。
また指導していただいた先輩から「自分はこれが得意と言えるものがあると、強みになる」とアドバイスをもらったことが印象に残っています。自分の得意を見つけ、「○○のことなら小川に聞けばいい」と社内で頼りにされる存在になりたいと思いました。
やはり初めての設計の案件が印象に残っています。開発設計部の上司や生産技術部のベテランの先輩に教えてもらいながら治具を設計したのですが、頭の中で考えていたことが実際にかたちになる喜びを実感しました。些細なことですが自分のアイデアを採用してもらえたことも嬉しかったですね。
設計の業務では10年前、20年前の図面を参考にすることがありますが、そこからは「こういう意図があって、こういう設計をした」という先人の思いを読み取ることができます。これは設計ならではの仕事の魅力だと思います。自分も同じように、10年、20年先の後輩たちに知識やノウハウを伝えられる設計を心がけています。
開発設計部はとても静かな環境で、みなPCと向き合って作業に集中しています。だからといって人に話しかけにくい雰囲気なのではなく、分からないことがあれば気軽に質問できますし、聞くと丁寧に教えてくれます。自然体で周囲を気遣う優しい人が多いのは、当社の自慢です。仕事量が多く忙しいときもありますが、そのぶん確実に力をつけることができます。
学生時代は自己満足でOKだった設計ですが、仕事となると当然責任を伴いますし、他の人との連携やコミュニケーションが欠かせません。上司や先輩は製品を品番で呼び、これまでの事例を紐解きつつ専門的な議論を交わします。そんな場面で積極的に自分の意見を言えるよう、多くのモノを見て、設計を見て、知識を吸収して、技術者としてのコミュニケーション能力を高めていきたいと思っています。